今日、8月31日に西武百貨店池袋本店でストライキによる臨時閉店が実施されました。ここまで従業員組合が頑張ったのは久しぶりのような気がします。サラリーマン・OLの代表として闘ってくれているようで、応援したくなります。
以前は鉄道会社でストライキが頻繁に予定されており、基本的にはあまり好きでなかったが、最近はストライキを全く聞かなくなった。
バブル崩壊による不景気や雇用環境の悪化により従業員組合も大人しくなった。その弊害で日本国内の労働者の給料は低く抑えられてしまった。そして現在では、日本の労働者賃金は先進国の中でも安くなってしまっているのだ。
その間に「物言う株主」の影響で、企業の配当金は増加している。益々、貧富の差が拡大しているのである。例えば、私が勤務していたメガバンクでは、30年前に比べ、支店長クラスで平均年収約3割減少に対し、株主への1株当たり配当金は5年前に比べ45%増加している。純利益が1兆円を超えているので、もっと従業員への配分も出来るはずなのに・・・。
又、日本経済が健全で緩やかなインフレ傾向にするには、従業員の所得増加が必須条件となる。だから、この西武百貨店のストライキはとても意味ある行動なのだ。
日本経済が、所得増加 ➡ 消費拡大 ➡ モノの価格上昇 ➡ 企業業績拡大 ➡ 所得増加、の好循環となるかの瀬戸際である。
物価上昇している中、賃金が上がらないと、賃金抑制 ➡ 消費低迷 ➡ デフレ ➡ 企業業績悪化 またしても負のスパイラルから脱出が出来ない。
日本の経済のためにも、労働者がもう少し声を上げて、賃金を上げてもらっても良いと思う。
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