桂三弥のつぶやき

三弥の思い出

名張市・伊賀市をカバーする地元ケーブルテレビはアドバンスコープといいます。

このアドバンスコープには三弥が大変お世話になり、番組のなかで長い期間レギュラーのコーナーを持たせて戴きました。そのお蔭で、地元では桂三弥の認知度があがりました。当時から三弥も感謝しておりました。

そのアドバンスコープは、以前、紙媒体の番組情報誌を発行しており、そのなかに毎月「桂三弥のつぶやき」というコラムを掲載させて戴いておりました。今回は『2006年8月号』のコラムを紹介させて戴きます。

『憧れの聖地』

9月は私達にとっての一大イベントが始まります。そうです、噺家の定席、天満天神繁昌亭がいよいよオープンするのです。

「三弥さんて、どこに行ったら見られるの?」。よく聞かれる事だが、私にとってこの質問が一番つらい。吉本興業所属ではあるが、自前の劇場NGKは高校球児にとっての甲子園みたいなもの。常連(師匠など)さんは当たり前のように出られるが、私には憧れの聖地。せいぜいアルプス席(舞台袖)で声援を送るくらいなもの。肩身の狭い思いをしておりましたが、これからは胸張ってこたえられ、こんな嬉しい事はない。

上方の噺家が延べ200人で一週間興行。単純計算して年3回(週間)ほど出演出来るはずである。先日、噺家への説明会があり、足を運んだ。説明の中で私が計算した通り年3回ぐらい的な話をしている。と同時に「しかしこれも興行で、実力主義ですから個人差は出ます」。またも聖地となるのだろうか?

「アドバンスコープ番組ガイド 2006年8月号より」

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