アドバンスコープ番組ガイドに掲載されていたコラム『桂三弥のつぶやき』から。
『落語会』
落語会にはいろいろな形があります。一番多いのは先輩・後輩、華やかな人や渋めの人などバラエティー富んだ会。これは圧倒的に多く、長く続けるには大事な事です。他にはひとりで2~3席演じる「独演会」や同門が集まって催す「一門会」。一門会でも子弟でする「親子会」や、2人でする「兄弟会」があります。まぁ、ここらは気を使ったりするんですな。
気の合ったメンバーで多いのは同期会。同期というのはライバルであり、良き理解者。お互いの苦労が分かるから気が楽です。
さて、私はこの8月にちょっと変わった会をしました。同じ歳の11人が集まった同年会。その名も「池田の亥会」。池田市で行われた事と、落語「池田の猪買い」と亥年生まれを掛けて名付けられました。この同年会という企画は意外にないのです。
キャリアで言えば最大6年違うので普段は先輩・後輩の序列があるのですが、同じ世代を過ごしてきた楽屋での話題も共通で、この時ばかりは若干気もゆるんでしまうのです。お客さんの中にも「同じ歳なので」と来られた方が結構いました。同窓会もたまには楽しいかも。
「アドバンスコープ番組ガイド2007年9月号 より」
そして、2023年9月30日には、名張で三弥の兄弟弟子である、桂三風さんと桂三語さんによる落語会「弥会de落語」が開催されます。是非、お越しください。
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