あされん

三弥の思い出
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出演機会の少ない三弥が開催した朝席の定例開催。そこで起こった女の子との一幕。

2006年大阪に定席の天満天神繁昌亭ができ、落語家さんの活躍の場が増えました。多くの落語家さんはその恩恵を受けましたが、まだ未熟で若手だった三弥はその機会が少なかった様子。

その状況を打開するために、当時はまだ他の落語家さんが行っていなかった朝席を定期的に行うようになりました。それが「あされん」です。

10時開演の高座。よく寝坊の多い三弥がしたものだと思いますが、それだけ困っていたのでしょう。

そんなに早い時間に公演を行う習慣が無かったせいか、お客さんの入りはイマイチで、入場者5人という日もあったとか。

ある日、観客わずかのなか、最前列に親子連れが座っており、その親子のうち小学生の女の子によくウケていた。女の子が笑うので、それにツラれてか、周りのお客さんにも少しずつウケ始めた。

「今日はあの女の子に救われた!」と感じた三弥は、公演のあと、女の子に声を掛けた。

三弥「今日はありがとう。よく笑っていたね。面白かった?」

女の子「うん、面白かった!」

三弥「そう!それは良かった。また来てな! 

   ところで、お嬢ちゃん名前なんていうの?」

女の子「サクラ!」

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