三弥のおとん

三弥の思い出

先日、85歳を迎えた三弥の父。三食昼寝付きのサービス付高齢者住宅にて一人暮らしを謳歌しております。最近、認知症が少し入ってきた様子で、夢と現実の区別がつかないことがあります。

1年程前、恐ろしい出来事に遭遇したと主張するのです。本人曰く、「突然、隣の畑に自衛隊の飛行機が着陸して、中から宇宙人が出てきた。

その宇宙人に両脇支えられて、自衛隊機に乗せられた。

その自衛隊機はわざわざ白い雲の中を飛行し、ゴー!という、すごい音を鳴らしながら、飛行しており、いつ墜落するかもしれない不安で生きた心地がしなかった!」

いつに無く、興奮気味に話すのです。

しかし、実際の話は以下のとおり。

ベッドから落ちた父は、その時に腰に近い背骨を骨折。立ち上がれなくなり、施設の職員さんが救急車を要請。

救急車到着後、父は救急隊員により、病院へ搬送された。その救急隊員はコロナ感染対策のために防護服を着ていたらしい。

その後、搬送先の病院で、検査のために、白いMRIに入ったとのこと。

初めて知ったが、MRIの中は「ゴー!」と大きな音がするらしい。

父は昼夜逆転気味の生活を送っており、夢と現実の区別が無くなってきている様子。

尚、救急車で運ばれる際に過去の病気歴をヒアリングされ、「肺癌で手術済。転移は確認されていない」と言うべきところを、間違えて、「結核でまだ完治していない」と言ってしまい、搬送先病院に一度は拒絶された。

なんとも人騒がせな父である。


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